湖の中に長髪の男と老犬の姿。静かな水面に身を委ね、
目を閉じている犬の表情は 主人への愛 強い信頼が満ちあふれている。
この犬、スコップは19歳、人 間では 約96歳相当。重度の関節炎に悩まされ
痛みから普段は睡眠も充分にとれていない状態。
そんなスコップの為に主人のジョンは毎晩
自宅から1.5キロ離れ たこの湖に通い時間が許す限り抱えて一緒に湖の中へ。
こうしてスコップは浮力で関節炎の痛みから開放され
ようやく短い睡眠をとる。
19 年という長い時間を共有してきた2人(1人と一匹)にも
持ちつ持たれつ様々な歴史があった。
実はこのスコップ 子犬のとき元飼い主に虐待され
生後8ヶ月 でジョンと当時のフィアンセに出会い引き取られる。
人間への不信から閉ざされてしまったスコップの心をジョンは1年かけてほぐしていく。
ジョンがそのフィアンセと別れ 鬱になった時は スコップが彼を助けてくれた。
「なんて説明していいのか解らないんだけど・・・あの時スコップが僕に”目 を覚ませ
しっかりしろ!”って言ってくれたような気がしたんだ・・・・」
楽しい時も悲しい時も辛い時も、いつも一緒の2人。
私も涙してしまいました。
BAKUでした